ライフスタイル

■ライフスタイル「こもろはすを訪ねて」

「こもろはすを訪ねて」

第1回・平成20年(2008年)7月6日

1)おむすび長屋に田中一男さんを訪ねる


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田中一男さん  こもろはす会議のメンバーは、小諸の北部、浅間山の麓の谷間にある「菱野」におむすび長屋の田中一男さんを訪ねました。
おむすび長屋は、田中さんが代表を務める障害者福祉施設のグループホームと共同作業所です。共同作業所「おむすび長屋」ここで食用油の廃油からバイオディーゼル燃料を作っていると聴き、一度この様子を見てみたいとメンバーの希望もあり訪ねてきたのです。共同作業所では、国産大豆の豆腐を作っています。そして、この豆腐から油揚げを作りますが、このときにでる使用済みの食用油を原料にして、バイオディーゼル燃料を精製するそうです。

バイオディーゼル燃料精製機 さて、どんな機械から燃料ができるのかと期待しながら、田中さんの案内で建物の裏に回ると、精製の機械は、思いのほか小さく、ステンレスでできた大きめの洗濯機のような感じです。一坪ぐらいの物置小屋の片隅に設置されていました。
 この精製機を一行程6時間動かすと、約200リットルの燃料ができます。ここでできた燃料は、施設の送迎車で利用。廃油をリサイクルして燃料として利用できることに安心感があると話していましたが、機械のリース代や精製の手間を考えてしまうと、なかなか大変とも。メンバーからは、廃油を地域でたくさん集めて利用できればとの提案もありましたが、家庭から廃油を集めると廃油を入れてきた容器の処分に困ったり、また、精製後に副産物としてできるグリセリンも一回の精製で約20リットル。田中さんと話すこもろはす会議のメンバーこれを有機物として堆肥などに混ぜて利用できるそうですが、毎回の量にその処分をどどうするかも課題です。廃油のリサイクルで、バイオディーゼル燃料ができる夢の技術かと考えていましたが、取り巻く問題も多く、おむすび長屋だけで解決できる事ばかりでないのを知り、もう少し大きなリサイクルの輪が必要であることを感じました。


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